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家族が通訳者の患者におけるコミュニケーション


事例要約

手術のため入院した中国人男性。ADL自立。日本語はほぼ話せず、日中は日本語の話せる2名の子(18-20歳くらい男女)が付き添っている。連絡事項は子を介して行っており患者本人からスタッフに話しかけることはない。常に表情が硬く話しかけると困ったような、怒ったような表情。
子がいない間でも本人とコミュニケーションが取れるよう、術前術後でよく使われる言葉の意思疎通カードを担当看護師が作成。作成は患者家族、本人を含めて行った。その後、故意に子がいない時間を選んで訪室、コミュニケーションを図る。徐々に患者本人から直接看護師に声をかけるようになった。

解説・作成意図

言葉によるコミュニケーションが難しい外国人患者で家族が通訳者の場合、家族の意見が前面に出て、患者本人の意思が分かりづらい時がある。
 通訳者を交えたコミュニケーションの方法に慣れていない。
 本人と通訳者と3者でコミュニケーションを取るときの視線の問題。