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フランス語の診療情報提供書を持参した日本人患者の初診


事例要約

フランスから帰国した患者。
フランス滞在中に体調不良となり受診した。その時に作成された診療情報提供書を持参し、神経内科を受診した。
患者本人の話から、虚血性脳疾患が疑われ、一通りの検査、診療が実施された。

フランス語がわかる職員がいない、
プリントの文字が不鮮明、
フランス語の辞書がないなどの状況から、院内で複数の部署で書類を回覧したが、解読は不可能で、診療に役立てられなかった。

解説・作成意図

辞書、翻訳ソフトなど何らかのツールがあれば、診療情報として役立ったのではないか。
患者本人とのコミュニケーションが取れた場合だったので、とりわけ支障はなかったようだったが、患者の言語、疾病や治療の状況によっては患者の理解度や情報では不十分な可能性もある。
また、国内の医療機関であれば、診療情報提供書で不明な点については直接電話で確認することが当たり前だが、この時は行われなかった。
提供書が英文であるとか、受け手も英語で電話確認できるなどの体制が必要かもしれない。
また、多少時間がかかっても受けた診療情報提供書は翻訳して利用すべきではなかったか。