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Bad news と個人情報〜良くない情報の伝え方


事例要約

 自国の文化では、悪性腫瘍であるという良くない情報を本人に伝えないので、真実を伝えずに治療して欲しいと、手術前説明の段階で患者の知人から詰め寄られ、対応に苦慮した。
 この国の方々は家族でなく同じ国の人たちと地域でコミュニティを作っていて、この知人は、コミュニティの代表者であった。家族ならともかく法律的に他人であり、日本の個人情報保護法などを適用して説明しても、この知人には話が通じなかった。しかし、病院側としては、通訳も兼ねている人物であり、支払いの保証人としても欠くことができない人物であり、無視することもできない存在であった。
 この病院施設では、代諾者の届け出制度はなく、身元保証人なら入院時に書類にサインしてもらう程度の手続きをとっていた。

解説・作成意図

デイスカッション・ポイント
1. 文化による「良くない情報の伝え方」
2. 家族と知人