©2024 nGlobe All rights reserved.

急性虫垂炎腹膜炎を発症し、自国に帰って治療することを選択した事例


事例要約

20代女性、発熱、腹痛があり、救急外来を受診。患者より日本語能力が高い友人が付き添っていた。メモ紙に漢字をいくつか書き、この薬を飲めば治るのではないかと言う。患者は虫垂炎、腹膜炎を併診断され、日本でこのまま治療しても比較的長く治療期間が掛かること、経済的理由、本人の希望で帰国して治療を継続する事になった。
内服薬が処方されたが、その後どうなったか不明。

解説・作成意図

通常であれば、即入院し、点滴による抗生剤投与、補液が行われたはずで、場合によっては手術したと思われる症例であった。患者がその後安全に帰国し治療を受けられる確証はなかった。患者自身が判断するにしても、十分な情報は与えられていなかったと思う。
十分な情報とは…放置しておいた場合の病状の変化、通常行う治療の期間、費用、帰国に伴う危険など