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習慣の違いから生じた行き違い


事例要約

アメリカ・シアトルの病院に入院した南米の妊婦さんへの、看護師による水分補給に関する看護ケアの場面のこと。看護師たちは、誰が担当しても、大きなコップに氷をいれた冷たい水を用意した。
その妊婦さんは、看護師の用意した水にはまったく手をつけなかった。看護師たちは、変だなと思っていたが、繰り返し大きなコップに氷を入れた冷たい水を用意し続けた。
その妊婦さんの地域の風習では、妊産婦は冷たい水を飲んではいけないという習慣があったので、
看護師の用意した冷たい水を口にすることはなかった。そして、何故飲んではいけない冷たい水を、どの看護師も持ってくるのか不思議に思い、無神経さに腹立たしさを感じていた。
 看護師が変だなと思った時点で、その理由について、患者に聞いてみることができていれば、相互の不信感は避けることができたのではないだろうか?

解説・作成意図

 文化の違いから生じる、生活習慣のささいな行き違い出来事。
 変だなと思ったら、看護師も患者も、相手に聞いてみることで、相互理解ができ、すぐに解決できることもある。特に、異文化の人間の関係性においては、対応できることと、できないことがあるが、本事例のように、簡単に調整できることも案外多くあるのではないか。また、このような場面から、本質的な相互理解や、互いの違いを知り、尊重するきっかけになるのではないか。
産褥の過ごし方は文化によって違いがある。
伝統的な方法が若い人にファッションのように受け入れられていることもある。
伝統的な方法とは異なる方法を受け入れて良い成果が上がっていることもある。